第3章 その名は、妖精の尻尾。
引き続きルーシィside―――――――――
ルーシィ「あんな家、私は絶対帰らないから!!」
ジョゼ「おやおや・・・困ったお嬢さんですね。」
ルーシィ「今すぐ私を解放して!!・・・ってか・・トイレ行きたいんだけど・・。」
ジョゼ「おやおやぁ?これはまた随分古典的な手法ですねぇ・・・。」
ルーシィ「いやぁ・・マジで・・。」
シロ「・・・ルーシィ・・。」
ジョゼ「では・・・。」
そう言ってジョゼはバケツを置いた。・・・って
ルーシィ「え?」
ジョゼ「どうぞ。」
ルーシィ「うっそぉ!?」
ジョゼ「ほっほっほっ。対処法も多いんですよ。」
ルーシィ「はぁ~・・・バケツかぁ・・・。」
ジョゼ「ってするんかぃ!?・・・なんてはしたないお嬢さんだ・・!!そして私はジェントルマン・・!!」
そう言って後ろを向いたジョゼ。・・・かかったわね!
ルーシィ「えいっ!!」
ジョゼ「ぬばぁぁあぁぁっ!?」
ルーシィ「古典的な作戦もまだまだ捨てたもんじゃないわねー♪」
シロ「・・・ルーシィ、凄いね。」
ルーシィ「シロ、大丈夫?肩に乗れる?」
シロを置いて一人で脱出なんて出来ないもんね・・・!!
シロ「!・・・ありがとう、ルーシィ・・。」
わわっ・・・!笑ってる顔凄い可愛い・・・!!
とりあえず出なくっちゃ・・・!!
ルーシィ「・・・え・・?」
下を見たら・・・凄く高い所にいた・・。え?ウソでしょ・・・!?
ジョゼ「残念だったね・・・!ここは、空の牢獄・・・!」
どうしよう・・・!!
シロ「・・・大丈夫だよ、ルーシィ。」
ルーシィ「・・・シロ?」
シロ「飛び降りて。」
ルーシィ「・・・えっ!?」
ジョゼ「さぁ・・・こっちにいらっしゃい・・!お仕置きですよ・・・幽鬼の支配者の恐ろしさを教えて差し上げなければなりませんね・・!!」
・・・もう、引き下がれない・・・!!
ルーシィ「・・・頼んだわよ、シロ!!」
私は、飛び降りた。ジョゼの声が聞こえた気もするけど、正直そんなの気にしてる場合じゃない・・・!!
ルーシィ「シロ!!まだ!?・・・ってあれぇぇ!?」
肩にいたハズのシロがいなぁぁあいっ!!ウソォォオっ!!
ヤバい・・っ!
「ルーシィぃぃいいっ!!」
・・・ナツ!?
シロ「ごめんっ!遅くなった!!」
突然、私の身体は浮いた。