第8章 それは、善悪逆転する。
一夜「もういいだろう!?漏れる・・・!!」
ルーシィ「やめてぇぇ!?」
ラハール「いえ、私達の目的は、六魔将軍ごときではありません。」
俺「!」
ラハール「評議院への潜入、破壊、エーテリオンの投下。もっととんでもない悪党が、そこにいるでしょう?・・・貴様だ、ジェラール。来い!抵抗する場合は、抹殺の許可も下りている!」
エルザ「!」
ウェンディ「そんな!!」
ナツ「ちょっと待てよ!!」
ラハール「その男は危険だ!二度とこの世界に放ってはいけない・・・!絶対に!」
ウェンディ「ちょっと待って下さい!ジェラールは記憶を失っているんですよ?何も覚えてないんですよ!?」
ラハール「刑法第13条により、それは認められません。・・・もう術式を解いていいぞ。」
ウェンディ「でも!!」
ジェラール「いいんだ。抵抗する気もない。」
・・・何だよそれ・・。
ジェラール「エルザ、いろいろとありがとう。」
エルザ「・・・!」
ナツ「・・・。」
・・・ふざけやがって・・。
グレイ「・・・レン・・?」
ルーシィ「お、お兄ちゃん・・・?殺気が・・?えーっと・・・?」
ラハール「死刑か、無期懲役はほぼ確定だ。二度と誰かと会う事は出来んぞ。」
ナツ「行かせるかぁぁああっ!!」
エルザ「!ナツ!?」
ルーシィ「相手は評議院よ!?」
ナツ「うぉぉぉおおぉぉっ!!」
俺「やめろ、ナツくん。」
大声を出したわけでもないのに、レンの声が全員に聞こえた。
ナツ「!でも!!」
俺「やめろ、と言ってるんだ。」
ナツ「あぃ!!!!」
ルーシィ「ナツがまたハッピーみたになってる!?」
ラハール「・・・ご協力、感謝する。レン殿。」
俺「・・・ご協力だぁ?ハッ。ふざけやがって!」
ジュラ「レン殿!?」
レンはズカズカと評議院の部隊の間を進んでいく。兵士は誰も止めれない。いや、レンの放つ殺気に怯え、動く事すら出来ない。そして、
俺「ジェラールは渡さない。お前たちになど、絶対に渡さない。」
そう言って、ジェラールにはめられていた枷を、壊した。