第2章 家
「なーにー?その反応」
まさか、存在忘れてた、とか言わないよね?
そのふわふわの髪をザッとかきあげて、私をベッドに組み敷く
ーそのまさかです。はいっ、忘れてました
「それは、僕のこと?、それともこの子?」
ニヤリと意地悪な笑みを浮かべて、ツマミをグイッと強いにまわす
「ひゃっぁんっ、か、なのことじゃないっ!よぉ」
奥にいるそいつは、グイグイと私の弱いところを攻めてくる
「そっかぁ。じゃぁ、先輩はこの玩具が入ってること忘れてたって訳だ」
ふふっ、と笑うその笑顔はきっと他の人は知らないはずの笑顔
いつも天使のように微笑む彼の悪魔のような微笑み