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短編集「俺はもともと結構しゃべる」

第1章 進撃の巨人 エルド・ジン 「金髪のあなた」


気づくと私は大きいものに包まれていた。
そうあなたが抱きしめてくれたいたのだ。

「あったかい・・・」
だきしめられるなんて子供の時以来だ。
私がぽつりとつぶやくと あなたは私の頭をなでながら、ニヤッと笑った。

「君の熱い視線には気づいてたから 脈ありかな?とは思ってたんだけど、この涙はYESととらえていいのかな?」
またあの余裕の笑みで問われる。


「なっ・・・」
思わず赤面した顔を隠すように あなたの胸に顔をうずめる。
気づいたら見つめてしまっていたから、もしかしたら視線に気づかれているかも。とは思っていたが、まさか好きだという気持ちまで見透かされていたとは。


「もう一度言う。

君が好きだ。

付き合ってくれ。」


さっきより男らしい強い口調だ。
いつのまにかあなたの手は私の頬を覆っている。
大きい手。
なんて安心出来るんだろう。

やっぱり私 あなたが好きです。

「私もあなたが好き。」

言い終わる頃には あなたの唇と私の唇が重なっていた。

ファーストキス。


止まったはずの涙がまた溢れてくる。
あなたが初めての人でよかった。










改めて君の名前教えてもらえるかな?
そう聞かれたのは あなたが店をでようとドアノブに手をかけた時だった。
名前も知らない人とキスしてしたのか。
思わず笑が漏れる。

これからお互いのことを知っていこう。
仕事の事、家族の事、好きな食べ物や好きな本も・・・・

「アナ、また会いに来る。」

優しくおでこにキスをして あなたは帰って行った。

「エルドっ 気をつけて!
待ってるから!」

あなたの後ろ姿が見えなくなるまで手を振った。


~完~


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