第4章 140字 ショートストーリー
モブリット×「花束」
思わず言葉に詰まる
久々に街に買い物に出たモブリットが花束を抱えて帰ってきたとジャンがわざわざ伝えにきた
ジャンに気づかれぬよう ふーっとため息を吐く
憧れなのか 恋なのか分からなかった
この気持ち
今頃気づいたよ
お幸せに
さよなら私の初恋
モブリット×「花束」
「へっ?」
我ながらマヌケな声が出たと思う
分隊長に渡したと思っていた花束が
私の机に置いてある
彼らしい硬い文字が手紙に綴られていた
彼の気持ちを確かめたいのに
目が霞んでよく見えないよ
私でいいの?
「私はあなたと共にありたい」
背後から聞こえたその声は
まぎれもなく私の好きな人
「モブリットあなたのそばにいさせてね」