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短編集「俺はもともと結構しゃべる」

第3章 ハイキュー 菅原×影山 「バレーバカ」


ここと・・・ここもいいって言ってたかな。

よし、チェックっと。

ん~あとは~


俺、菅原孝支は今、デートスポットの下調べ中。

仙台市民お馴染みの雑誌 S-style片手にスマホで友人たちのフェイスブックやツイッターでデートの様子をチェックしている。
雑誌情報だけだと本当の所は分からないからな。

恥だけはかかせないように・・・


ふわぁ~こんな物かな。




なんで俺がデート情報をチェックしてるかって?
そんなのは決まってる!
俺の!
・・・ではなく影山にデートプランの相談を受けたからだ。

金曜の部活の帰り道、みんなと別れ一人で歩いているとラインがきた。

影山 「おつかれっした!
    ちょっと相談のって貰いたいことあるんですけどいいですか?」

影山が相談っていうから セッターとしての相談だと思って OKしたんだよ。
そしたら・・・

影山 「今度 デートすることになったから、デートコース教えて欲しいっす。
    オレそういうのしたことなくて・・・」

かーげーやーまー 俺だってないよ!
バレーばっかやってきたんだからさ。
でも、3年だからね。
レギュラーの座は渡しても プライドはあるからね。

ということで、明日ちょうど昼連が休みだから 昼休みに相談に乗ることになった。
そのための下調べ。

相談に乗るからにはちゃんとしておかないと、影山が恥かいたら可哀そうだろ。




~昼休み~

「菅原さん こっちっす」

影山に呼ばれ、使われていない教室で弁当を広げる。

「それで、あの・・・デートの話なんですけど・・・」
顔を赤くして話し始めた影山は、手にしていた牛乳を一気飲みした。

くすっ 照れてるな、影山。
まあ無理もないっか。
3年に恋愛相談ってしづらいだろうし。
かといって、翔陽に相談したところで いい情報持ってないだろうし、月島には馬鹿にされてからかわれるだろうな。
田中・・・は、まぁあんなだしw
大地は今日部長会議でいないしな。

「よーし!気合い入れて聞けよっ」

俺は昨日プリントアウトしておいた情報とs-styleを広げた。

影山は「おぉっ!」と声を漏らした。
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