第11章 おちゃめ
私が顔を洗ってる間に、みんなもぞろぞろと降りてきたようで、リビングが一気に騒がしくなっていた。
『今日みんな早いけどなんかあるの??』
キッチンでお水を飲んでるお兄ちゃんになんとなく聞いてみる。
『ライブのリハがあるんだよ』
ライブかぁ、、、みんなの顔がいつもより凛々しく見えるのはそのせいか。
気合い入ってるなぁ。
『そーいやれいなも今日のレッスンめっちゃハードなんだろ?タツキが言ってたぞ』
『そうそう!ダンスも始まるんだよ。ってかお兄ちゃんタツキさんに変なこと言ってないよね?』
『え?う、うん、言ってないよー』
めちゃくちゃ怪しい。
私と絶対目を合わせないようにしてるし。
『ほら、みんな早く朝ごはん食べて行くぞー』
完璧誤魔化している兄だが、私はしぶしぶ言うことを聞くことにした。