第10章 綺麗なあの人
リビングに入ると、もうみんな顔を揃えていた。
『あ!ご飯作らなきゃ!!』
帰ってきて早々レンさんの所に行ったから、すっかり忘れてた、、。
『あ、れいな今日はいいよ!俺たちで作ったから!』
そういい、シュンはアラタの肩に手を乗っける。
『僕たち今日休みだったしたまにはね!!』
アラタは見え透いた営業スマイルで言う。
でも、素直に嬉しい。
『みんなありがとう、、』
『よし、さっそく食べよっか!!』
カケルさんの声で皆が動き出す。
キッチンから次から次へとご馳走が運ばれてきた。
シーザーサラダに、手羽先に、ハンバーグに、唐揚げに、、、。
う、うん。お肉ばっかだね。
男の子が素直に食べたいものを作ったら、こーも肉食になるもんなのかね。
『お、おおぉお、、。お肉すごいね。』
若干顔が引きつってるであろう笑みを浮かべ、とりあえず感想を言う。
でも、全部すごく美味しそう。
私たちは、なんだかんだいって楽しく食事を済ませた。