第10章 綺麗なあの人
『ごめんごめん!遅くなってしまって!』
ガチャリとドアが開き、社長がタツキさん達を引き連れてやってきた。
『こちらが今回レインボーシスターの曲を作ってくれた、坂東さんと、作詞をしてくれた金田さんです。はい、挨拶!』
社長がそう言うと、私たちは立ち上がり二人に向かって挨拶をした。
『元気な子達だなぁ!作った甲斐があるよ!』
そういってくれた坂東さんは、クールなメガネをかけていてワイルドな感じの人。
『本当ね!私も皆さんがどんな風に歌ってくれるか楽しみだわ!』
金田さんは、茶髪のストレートロングがなびく、すごいおしとやかな綺麗な人。
『よし、じゃあお願いね!』
社長はそういい、部屋を出て行った。
『さっそく曲聴いてみますか!』
『皆さん、この歌詞を見ながら聞いてみて下さいね!』
そう言って、私たちに歌詞を配ってくれた。
なになに、、最初の歌詞は、、
“ここから始まる私たちのストーリー“
わたしたちにぴったり!!
曲も流れて、私たちは聴きながら歌詞を追っていく。
私たちのデビュー曲は、とてもポップな感じで聴いてると楽しい気分になる曲だった。
歌詞も曲と本当にピッタリ合っていて、今の私たちには勿体無いくらい素敵な曲だった。
最後まで聴き終えると、無意識のうちに皆で拍手をしていた。
『感動しました!このような素晴らしい曲を私達にくださるなんて!ありがとうございます!!』
本当にその通りだよね!こんな曲を歌えるなんて!
『なんだかすっごいやる気でてきたぞぉお!!』
『今日から猛練習だからね!』
『はーいっ!!』
そこから私達は、自分たちで歌うところの配分を決めることになった。
『今日は収録はしないからね!これ聞いてまずは自分たちで練習してきて!』
『上手く歌うこつは、まず歌詞の意味をしること!がんばろうね!』
私達は音源と歌詞をもらい、スタジオを後にした。
『よし、じゃあ場所変えて練習するぞ!!』
タツキさんの後に着いていき、歌練習するスタジオへ移動した。