第9章 レインボーシスター
『それにしても、男の部屋に入るなんて本当にお前は、、』
『アラタに呼ばれたから、、』
私がそう言うとユウさんは、ハァと深い溜め息をついた。
『呼ばれたから行くのかよ。大体男なんてそーゆーことしか考えてないってこと分かんないかな』
『わ、わかりません、、』
『ならこの機会に覚えとけ』
『ってことは、カケルさんやユウさんだって部屋に来ていいよって言ってくれたのは、こうゆうことが目当てってことですか?』
『俺は少なくともそうだけど、カケルは何考えてるかよく分かんないな』
カケルさんはそんな事しないもんね!ってか、ユウさん正直すぎでしょ。
『じゃあ私が自らユウさんの部屋に行ったら、覚悟して来たって言ってるみたいじゃないですか?!』
『うん、そうなるね』
うぅ、、なんかズルい。
ユウさんの言葉に、今日ユウさんの部屋に行こうだなんて考えていた自分が恥ずかしくなった。
『もしかして今日こようとしてた?』
『まぁ、、』
『なんだ珍しく素直だな』
顔をあげてユウさんを見ると、少しだけ微笑んだ気がした。
なんかまた心臓が痛い、、ドキドキしてる。
手を心臓に当てなくても、鼓動を感じる。
『わ、私寝ます!!明日早いから!おやすみ!』
ユウさんの言葉を待つことなく、私だけ先に自分の部屋へ戻ってしまった。
ドアを閉め自分だけの空間に戻ると、心臓の音が部屋全体に響いてるんじゃないかと思う。
それほど鼓動が伝わってくる。
私どうしちゃったんだろう、、
ユウさん部屋に戻ったかな、、
離れてもユウさんの事を考えしまう。
ダメダメ。明日のこと考えないと!
少し窓を開け、外の空気を吸ってからベッドに入る。
明日は猛練習だから早く寝なきゃ!
私は、1日の疲れからか思ったより早く睡魔に襲われ、スッと穴に落ちるように眠りについた。