第9章 レインボーシスター
アラタの部屋の前につき、軽く深呼吸をしてからノックをする。
中から返事が聞こえたのを確認して、ゆっくりとドアを開ける。
部屋に入ると、アラタはソファで寛いでいた。
『こっちに来い』
そういい、一人分空いているソファを叩く。
私は大人しくアラタの隣に座った。
『急にどうしたの?』
『遊ぼうと思って』
『なにして?』
『奴隷ごっこ』
その言葉を聞いた瞬間、何故だか少し冷や汗をかいた気がした。
ふとテーブルに目を向けると、空になって潰れているお酒が5缶も転がっていた。
やばいかも、、
その瞬間、腕にヒンヤリと冷たい物が巻きついた。
『え!なにこれ!!』
『なにって手錠だけど?』
『ちょ、ちょっと!!やめてよ!』
『やめるわけないじゃん。俺の奴隷なんだから大人しくしてろって』
私の抵抗も虚しく、手錠によって腕は自由を失ってしまった。
『アラタこれ取ってよ!』
『無理』
私がなにを言っても辞めてくれそうにない。
天使のアラタは微塵もなく、悪魔の顔でしかなかった。
なんか怖い、、
オシャレなランプが照らす、薄暗い部屋が変なムードにしてしまう。
『どうやっていじめようかな』
このままだったら絶対やばい!
私が大声をあげようとすると、それに気づいたのか口を手で抑えてきた。
『んーー!!』
私の思いも虚しく、部屋の中だけにしか響かない。
『うるさい黙れ』
いつもの顔じゃないアラタにまた恐怖を覚え、ここは大人しく言うことを聞くことにした。
口から手が離れると、苦しかったせいか息が荒れる。
『はぁはぁ、、』
『そういえばまだキスの一つもしてなかったよね』
そういうとアラタは強引に唇へキスをした。
『、、ん!いやぁ、、はぁ、んん、、、やめ、、』
私の腕はアラタの右手で抑えられていて、身動きが取れない。
『、、、アラ、タ、、ん、はぁ、、んん、、、』
私の息も限界のところで、唇が離れる。
『はぁはぁ、、、』
『なんかいいね、その感じ。もっとしたくなる』