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危険なルームシェア

第9章 レインボーシスター




寝坊助の2人はあのあとちゃんと起きて、今はリビングのソファでマッタリとしている。

今日は少し疲れたから、晩御飯は簡単にシチューにすることにした。


私が人参を切っているとスッと横に誰かが寄って来た。

『今日はシチューか!』

声の方を見てみると、目の前にあるシチューの箱を手に取るカケルさんの姿があった。


『今日手抜きでごめんなさい!』

『いや、全然いいよ!れいなだって疲れてるだろうし。いつもありがとうね』


カケルさんの大きな手が私の頭に触れる。

『れいなってさ、本当に綺麗な顔してるよね!』

私は咄嗟の言葉に包丁を持つ手を止め、カケルさんの顔を見上げる。


『ど、どうしたんですか!急に!』

『そう思ったから言っただけ!それよりなにか手伝うよ!』

『あ、ありがとうございます、、』


急にドキドキすること言われると、、

カケルさんの言葉が頭の中でループする。

そんな私をよそに横では楽しそうにジャガイモの皮を剥いている。

人のこと言えないくらい綺麗な顔してるっての。

と、カケルさんに対して心の中で思う。


30分後。

カケルさんが手伝ってくれたおかけで、あっという間にシチューが完成した。


『手伝ってくれてありがとうございました!』

『全然!れいなと作るの楽しかった』

そういい、ニコっと優しく微笑む。


そして皆リビングに集まったところで一斉に食べ始める。

ここでの話題はもちろん、レインボーシスターの話だった。


『そういえば、レインボーシスターの顔合わせどうだったの??』

『もう本当に個性的でみんな可愛かったの!!』

『んま、れいなには勝てないだろうな!』

腕を組みながら威張り気味のシュン。


『別に勝負してるわけじゃないのに!』

カケルさんは、やれやれと八の字眉毛で言う。

『あ、それでね!来月ソレイユのライブあるでしょ?そこで記念すべき初ライブをサプライズでやるんだって!』


私のふと放った言葉に、えっ!?と驚いてる様子のみんな。

ユウさんは驚いていないが、気になるようで顔をあげている。


『たぶん近々レインボーシスターの他のメンバーにも会えると思うよ!そこの部分の打ち合わせもあるだろうし!』


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