第9章 レインボーシスター
『ま、そうゆうことだ!明日から頑張れよ!』
社長の言葉に、全員で返事をする。
私たちメンバーはお互いをもっと知るために、連絡先を交換した。
もちろんマネージャーも。
そして、マネージャーから明日の連絡があり、今日は解散になった。
みんなまだ打ち合わせしてるかな?
メンバーと別れ、ソレイユが打ち合わせしている階に降りた。
エレベーターを降りた時、タイミングよくお兄ちゃんからメールが届いた。
内容は、打ち合わせが終わったということだった。
ナイスタイミング!!
私はエレベーターの前で皆を待っていた。
すると前から、見たこともないくらい綺麗な人がこっちに向かって歩いてくる。
わ、なにこの綺麗な人、、、
『こんにちは』
その綺麗な人は、私に向かってとても自然な笑顔で挨拶をした。
『こ、こんにちは!!』
私の挨拶を立ち止まって聞いてくれて、笑顔でエレベーターに乗っていった。
女なのにドキドキしちゃったよ!
ほんの数秒だけだったのに、忘れられないくらい綺麗な人だった。
モデルさんかな?
そんなことを考えていると、ガチャっと廊下の奥の扉が開いた。
中からはソレイユとお兄ちゃんとみーちゃんも出てきた。
全員でなにかを話しているようだった。
そんななか、シュンが私の存在に気づいたようですごい勢いでこっちに向かってきた。
『れいなー!会いたかったぞぉおお!』
『廊下は走らない!』
と、カケルさんが学校の先生のように注意する。
『はぁーい』
シュンは怒られた子供の様にふてくされた顔で歩いてくる。
本当に子供みたい(笑)
『顔合わせどうだった?』
『もうみんなすっごい可愛かった!明日からさっそく練習なんだ!』
『お!明日からか!』
いつの間にか他のメンバー達も、エレベーター前に着いていた。
『ほんとよかったわぁあん!れいなちゃんなら絶対やっていけるわ!美人だもの!』
『そんな褒めないで下さいよ!こいつすぐ調子に乗るんで』
『お兄ちゃんのバーカ!』
美人って言われたら素直に嬉しいじゃんか!