• テキストサイズ

危険なルームシェア

第8章 思わぬ転機




ダンスがひと段落着いたところで、10分の休憩。


メンバー達は疲れ切っていて、床に仰向けで倒れている。


みんな汗すごっ!でもライブなんていったらこんなもんじゃ済まないよね。


なんて考えていると、みーちゃんが私達の方へ向かってきていた。


『リョウちゃん久しぶりねぇ!』

『お久しぶりです!ミツキさん!』


お兄ちゃんもみーちゃんと親しいようだった。


ってかリョウちゃんって呼ばれてるんだ。


『ところでそちらは?』

と、私の方を見る。

『あ、こいつは僕の妹です!』

『あぁらん!そうなの?すっごい美人だからどこのモデルさんかと思ったわよぉ!』

そういい、ニコっと微笑んでくれた。


美人だなんてっ!!この人いい人!


『れいなです!宜しくお願いします!』

『私は北条ミツキよ!みーちゃんって呼んでね!ところでれいなちゃんは今なにもしてないの?』

『はい、、一応浪人生なんですけどね、、』

『そうなのね、、』

みーちゃんは少し視線を宙に這わせてなにか考えている様子だった。


『ちょっと待っててちょうだい』

そういい、スタジオから出て行ってしまった。


どうしたんだろう、、


しばらくしてみーちゃんは、悩み事が解決されたような晴れやかな顔で戻ってきた。


『ねぇ、れいなちゃん。アイドルなんて興味ないかしら?』

『あ、あ、あ、あああアイドルぅうううう!!!!』


突然の想像もしてなかった言葉に頭がついていけなかった。

わ、私がアイドル???!!


『えっ!れいながアイドル??!』

『それはいいじゃないですかぁ!!』

『んまぁ、見た目はいいしな』


みーちゃんとの会話が聞こえてたみたいで、メンバー達も話に乗ってきた。


『でも私アイドルなんていうキャラじゃないです』

『そんなのいいのよぉ!アイドルは個性があってこそよ!色んなコがいて当たり前!れいなちゃんみたいな子を探してたのよぉ!!』

『私みたいな子?』

/ 182ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp