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危険なルームシェア

第6章 歓迎会




『まぁ、ルールだったからね!』

『いいないいなーーずるーい』

シュンが口を尖らせてブツブツとなにか言っている。

『それってどっちのいいな??ユウの部屋に入れること?』

『バカ。んなわけないでしょーが!!』

と、真顔でレンさんの頭にチョップをかましている。


ってかあとで部屋こいってどういうことなんだろ、、


『じゃあ、はい』

と、椅子の上に王様気取りで座り、手を差し出している。

『ちぇー。仕方ないか』

意外にも諦めが早いアラタは、文句は言うもののユウさんの腕を揉んでいる。

それに続いて皆も肩や、足などをマッサージしている。


『どうですか、お客さん。』

なんてマッサージ屋さんごっこをしながら楽しんでる様子だった。




しばらくして、マッサージも終わり片付け作業が始まった。

お兄ちゃんも周りのうるさい音で起き、一緒に片付けをしている。



そんな片付けも7人でやるとあっという間に終わり、皆寝る準備を始めていた。



私が洗面台で歯を磨いていると、シュンがスッと横に来て

『なにかあったらすぐ呼んでよ!助けに行くから!』

って完全ユウさん悪者扱い!!

そんなユウさんに少し同情しながらも、分かったと首を縦に振った。



そして私は意を決して、ユウさんの部屋へと向かう。

期待してるわけじゃないけど、絶対何かされるとは思っちゃってるんだよね、、


廊下は不思議なくらい静かだった。

みんな寝ちゃったのかな??

少し疑問に思いながらも、ユウさんの部屋の前に立つ。


緊張する、、、

小刻みに震える手でノックをする。

『入って』

中から低めの声が聞こえたのを確認し、ドアをゆっくりと開ける。


『し、失礼します、、』

部屋に入るのは初めてじゃないのに、息が詰まるくらい緊張していた。


ユウさんはソファで足を組んで、手元には小説のような本、顔を見ると黒縁メガネをしていた。

メガネかけるんだ、、かっこいい。

初めて見るメガネ姿が、想像もできないくらい似合っていてまた胸がドキっと音をたてる。



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