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危険なルームシェア

第6章 歓迎会




私たちがゲームのルールを決めていると、珍しくユウさんが輪の中に入ってきた。

『なにしてんの』

『アラタのやつが、線香花火でゲームしよって言ってんの』

『線香花火で最後まで残った人が王様で、みんな王様の言うことを聞かないといけないってゲーム!』

『ふーん。』

そういい、さりげなく線香花火を取る。


え、ユウさんやる気満々。


『お酒入った時にしか見れないよ、あんな姿』

と、カケルさんが耳元でさりげなく言ってきた。


確かに普段よりよく話してるよね。


そんなユウさんの姿に少しドキドキしながらも、線香花火に火をつける。



さっきまで騒がしかったのが、火をつけた途端みんな真剣な眼差しで線香花火を見つめている。

そんな姿が面白くて一人心の中で笑う。

みんな本気すぎて、、

線香花火のパチパチと小さな音だけが鳴る静けさの中で、先に雄叫びをあげたのはシュンだった。


『うわぁあぁああああ!』

一人目の脱落と同時に周りも少しニヤニヤと笑っている。



『あぁあ』

『あ、、』

カケルさんとレンさんも脱落して、私の花火にもとうとう終わりが来てしまった。

赤いのが静かにぽとっと地面に落ちる。

落ちちゃった、、

あとはアラタと、意外にもユウさんが残っていた。


アラタはやけに真剣な眼差しで花火を見つめているが、ユウさんは余裕の顔をしている。


そんな2人の横でシュンは、落ちろー落ちろーっと手で呪文を唱えている。



そして2人の戦いも終わりを迎えた。


すっごい負のオーラが出ているアラタ。

どうやらほんの少しの差で負けてしまったらしい。


『どんまい!』

と、シュンの顔は完璧に喜んでいる顔をしている。


『くっそーーーーー!!!絶対勝てると思ったのに』

『言い出しっぺどんまい!』

『で、ユウのお願いはなに??』


『れいなは、あとで俺の部屋ね。んで、あとの奴らは体のマッサージ』


え、、?


『え、俺らの扱い雑!!!』

『ってかれいな部屋に呼ぶとか、なにすんの!』

『さぁ』

さぁって!!!
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