第6章 歓迎会
『、、、、』
私は一瞬で体中が真っ赤になった。
そしてすぐに、掴まれていた手を解き口に置く。
またキスしちゃったよ、、
『お前そのまま溶けてなくなっちゃうんじゃない?』
そういい、また意地悪な顔をした。
元はと言えばユウさんのせいなのに!!
『からかわないで下さい』
『なにいってんの、そっちから誘ってきたんでしょ』
『さ、誘ってません!!』
『え?キスしてほしかったんじゃないの?』
また口角をつりあげ、からかいのある顔をしている。
『違います!そんなこと、、、』
そんなことないけど、、、
キスがイヤじゃない自分がいる、、
『ふーん』
そういい、寝そべっていた体を起こすと
『酒』
と、一言残してキッチンへと向かった。
え、どんだけ呑むの、、
ユウさんのいたベンチに私が座り、皆の方を見ると、さっきまではしゃいでいた2人も静かに線香花火をやっていた。
なんか可愛いな、、
『れいなも一緒にやろ!』
そういい、カケルさんが手招きをして呼んでいる。
花火の締めと言ったらこれだよね!
私は駆け足で皆の元へと向かった。
カケルさんから線香花火を受け取り、みんな輪になってしゃがむ。
すると、小悪魔がこんな提案をしてきた。
『ねぇ、普通にやっても面白くないからさ、ゲーム方式にしない?』
『え?どうゆうこと??』
私が首を傾げていると、他の三人も頭の上にハテナが浮かんでいるようだった。
『例えば、最後まで残ってた人の言うことを聞くとか!』
『お?なんか面白そうじゃん!!たまにはいいこと言うねぇ!』
『だろ?』
そういい、シュンとアラタは不気味な笑みを作っている。
なんか企んでる顔だ、、
『それって全員言うこと聞かないといけないの?』
『うーーん、どうしよっかなぁ。いや、王様は誰か指名してもいいってことにしよ!』
『王様って!』
『それって私が勝てば、全員に言うこと聞いてもらえるってことですよね??』
そうだよ、私が勝てばなんでもしてもらえる!!!
、、って言っても特にないんだけどね。