第6章 歓迎会
私がキッチンでオニギリを作っていると、リビングのドアが開く音がした。
その音の正体は、アラタとユウさんで、買い物から帰ってきたようだ。
『おかえりなさい!』
『やっと起きたんですね!』
二人とも両手に買い物袋を持っていて、すごい量だということが目でみて分かる。
『すごい量ですね!』
『今日は歓迎会だし、皆呑むでしょ?』
私たちが話してる最中、ユウさんは黙々と冷蔵庫へお酒を移していた。
ほとんどお酒じゃん!すごい量だな、、
私が未成年だということを完全に忘れているようだった。
私、呑めないんですけどね、、
オニギリが出来上がった頃、外の準備も終わったみたいで、裏庭に皆集まっていた。
焼き台には何枚かお肉がおいてあって、ピーマンや玉ねぎも焼かれている。
1番年下のアラタが全員に飲み物を配っていた。
『はい、ウーロン茶!』
『ありがとう!』
私は、アラタからグラスに入ったウーロン茶をもらった。
なんだ!ちゃんとわかってたんだ!
全員に飲み物を配り終えると
『ではでは、れいなが我が家に来たと言うことで、これも何かの縁です。今日は思いっきり食べて飲んで楽しみましょう!!カンパーイ!!』
カケルさんの音頭で、皆で乾杯をした。
私は喉が渇いていたせいか、ウーロン茶をグラスの半分まで一気に飲んだ。
んーー、なんかこのウーロン茶変わった味がする!!
高級なウーロン茶なんだ、と思い普通に飲んでいく。
それから、皆でワイワイとお肉を囲んで楽しんでいた。
しばらくすると、さっきより視界がボヤけていることに気がつく。
なんだろ、なんか焦点が合わなくなってきたような。
『なんかれいな顔赤くない??』
『ほんとだ。どうした?』
皆に言われ、手で頬を触ってみると、確かに火照っていることが分かった。
すると、
『これ、、酒。』
ユウさんが私の飲んでいたウーロン茶を一口飲み、言った。
『え!!れいなまだ未成年だぞ?』
『あらららら!!あ、もしかして、、』
そういい、シュンはアラタの方をチラッと見た。