第6章 歓迎会
私がテレビの方を向くと
次は、バサバサッと音がした。
なになに!?なんなのぉ!!
音のした方を見てもなにもない。
私は意を決して、音の源を探しに行った。
キッチンの方から聞こえたような、、
私は忍び足で、キッチンへと向かう。
その際もバサバサッという音は鳴っていた。
私がキッチンと脱衣所の狭間のところにいると
勢い良くトビラが、ガラガラッ!!と開いた。
『っ!!!!!!!』
人間と言うものは本当に驚いた時、声すらも出なくなるというのはこのこと。
目の前には、パンツ一丁のシュンの姿。
『おぉっ!!』
シュンも、まさかこんなところに私がいるなんて思ってるわけもなく、目を見開いて驚いていた。
『シシシシシシシ』
シュンの名前を呼びたかったのに、驚きすぎて呂律がうまく廻らない。
『シシシシシシシって!どしたの!!』
少しからかっているような顔で笑っている。
私は、落ち着けと自分に言い聞かせ、深く呼吸をした。
『シュンいるの知らなくて、オバケかと思ったの』
『なにそれ!れいな可愛すぎ!』
シュンはふとリビングの方を見る。
『あぁーー。そういうことね!れいなよく1人で見れたね!』
『最初はお兄ちゃんもいたんだけど、寝るって上行っちゃって』
『あららー。よし、俺も怖いの見たいから一緒に見よっか!』
『え!!いいの!?』
シュンの言葉に、目をキラキラさせて喜んだ。