第6章 歓迎会
ご飯を食べ終え、寝る準備も万端にし、昼間にやっていた怖い話の再放送の録画を見ようと、1人ソファに座る。
照明は、夜用に薄っすらと明るい電気だけ。
リビングには、私の他にキッチンの近くにあるレトロな椅子にお兄ちゃんだけが座っている。
お兄ちゃんがいるから、怖いの全然余裕っ!
録画してたそれは、日本や外国の心霊映像特集だった。
『れいな怖いの苦手じゃなかったっけ?』
『怖いけど好きなんだもん!お兄ちゃんいるから大丈夫かなーって!』
さすがに1人では見れないよー!
心霊映像は、ポルターガイストの話だった。
うーーーっ、こわっ。
私は横にあるマシュマロのようなクッションを抱きしめ、怖くなったら顔の前に持ってくるという動作を続けていた。
『そんな怖いなら見なきゃいいのに。』
お兄ちゃんは、やれやれと呆れたように言う。
『怖いけど面白いの!!』
この気持ちわかんないかなぁ??
『俺、寝るよ??』
『えっ!!!ちょっと!!』
私の言い分なんて聞くよしもなく、スタスタとリビングを出て行ってしまった。
これは、、まずい。
私は、とりあえずリモコンでテレビの音量を下げた。
と、その時
ペタペタペタペタと、足音が聞こえた。
えっ、、、
私は不意に後ろを振り返る。
が、もちろん人がいるわけもなく、ただただ鳥肌が全身を覆った。
まさか、、ね?