第6章 歓迎会
『皆さん、私今日から夕食当番になりました!なのでお仕事終わった後はゆっくり休んで下さい!』
『本当に助かるよ!』
『朝食は?』
『あ、朝食ー』
『れいな朝は弱いから、朝食は今まで通り当番で!!』
私が言おうとしたことを、お兄ちゃんが代わって言ってくれた。
『了解でーーす!』
『すみません、、』
『夜だけでも本当助かるから!ありがとう!』
そういい、カケルさんはニッと優しい顔で笑う。
その時、
『ごちそうさま。美味しかった。』
ユウさんのその言葉に、みんな口をポカーンと開け、ユウさんをジーっと見ている。
え、みんなどうしちゃったんだろ。
ユウさんは食器を片付けて、脱衣所へ入って行った。
『今の聞いたよね??』
『うん、聞いた。』
メンバーが、奥様方の井戸端会議のように話始めた。
なになに、ついていけないんだけどぉ?!
『どうしたんですか?』
『ユウがさ、ご飯食べて美味しかったなんて言ったの、いつぶりってくらい久しぶりに聞いたんだよね!』
『そうそう、いつもあんな感じだからねー!』
『れいな、ユウの胃袋掴んだんじゃね?』
『えっ?!』
なんかよくわかんないけど、喜んでいいってことだよね?!
『れいなよくわからんけど、すごいってことだ!!』
お兄ちゃんは、ドヤ顔で自信あり気に笑っている。
お兄ちゃんが作ったわけじゃないけどね?
『でも、喜んでるってことだもんね?嬉しい!』