第6章 歓迎会
『よし、じゃあいただきますか!』
お兄ちゃんの合図で一斉に食べ始めた。
『おいっしぃー!!!!』
『ほんとだ、美味しい!!な、ユウ?』
『、、うん。』
カケルさんが気を利かせたのか、ユウさんに話を振ると、目は合わせてくれないけど頷いてくれた。
なんか嬉しいなっ、、
私も一口食べてみる。
自画自賛だが、カリッとした厚めの衣の表面を噛むと、フワッとしたお肉の柔らかさが口の中に広がる。
お、我ながら美味しくできた!!
『れいないつの間にこんなに上手になってたんだ?』
『へっへーん!まあね!!』
隠しようもない得意顔で言う。
『あ、カケル。例の話は??』
『そうだそうだ!』
隠し事でもしてるかのように、レンさんとカケルさんが小声で話していた。
『次の日曜日なんだけどさ、皆予定空けといてね!れいなが我が家に来たということで、歓迎パーティをしようと思います!』
『おぉおおぉおおおお!!』
『いいですね!!』
シュンとアラタが、手をパチパチ叩いている。
『ユウもいいよね?』
『あ、うん。』
本当に無口だなぁ。あの時のユウさんとは大違い。
『よし、決まり!!庭でBBQでもするか!』
『雨だったら家の中でたこ焼きパーティしたい!!』
『お!いいですね!たこ焼きパーティだったらロシアンルーレット絶対しましょうね?』
そういい、アラタは口角を歪めて奇妙な笑みを浮かべている。
こわっ。絶対カラシとか大量だよぉお!!
『雨だったらね!』
『はーい!』
絶対晴れろ!!!