第5章 紳士の意外な一面
ソレイユの皆はやっぱり疲れている様子で、バンの中ではあの元気なシュンでさえもグッスリ眠っていた。
『着いたぞー』
行きの時よりも早くお家に着いた気がする。
メンバーはバンを降り、目をこすりながら眠たそうに歩いている。
お家に入ると皆それぞれ自分の部屋へと戻っていく。
みんな疲れてるんだな、、
リビングにはお兄ちゃんと私だけ。
『今日って夕食当番誰なの?』
『今日は確か、カケルだったかな?』
『カケルさんか、、』
みんな疲れてるだろうけど、カケルさんってリーダーだしさ、1番疲れてる気がする。
『私、今日夕食作るよ!』
『いいの???』
『カケルさん疲れてるだろうし!』
『でもほぼ毎日仕事あるから、そんなこといったら毎日れいなが作ることになるよ?』
『そっか!なら私、毎日夕食当番でいいよ?』
『疲れない??』
私のことを自分の子供のように、心配そうな顔でみている。
『なにもしないで家にいるの嫌だから。やってもいい?』
『うん、れいなが言うなら!俺もたまに手伝うよ!』
『ありがとっ!お兄ちゃん!!』
お兄ちゃんに思いっきり飛びついた。
普段は周り気にして出来ないもんね!