第4章 アイドルの顔
『相変わらずカッコいいねぇー!』
カメラマンの声に、ユウさんは笑いながらポーズをとっている。
かっこいいなぁ、、、
『ユウかっこいいだろ!』
お兄ちゃんが急に横に現れ、話しかけてきた。
『うん、すごいかっこいい』
さっきのキスだって抵抗してたけど、本当はすごいドキドキしてたよ、、
『ユウは、メンバーの中でも1番ファンが多いんだよ』
『え、そうなの!?』
『家ではあんな感じだけど、ファンの前ではアイドルでいるからね!あんなにカッコよかったらモテるだろ!他のメンバーも負けないくらいかっこいいけどな!』
そうだよ、本当にみんなかっこいい!
『そんなイケメンとキスしたなんて最高じゃん!』
お兄ちゃんは、小声で、意地悪そうな顔をして言う。
『お兄ちゃん!!』
『はいはい、ごめんごめん!!』
でも、初キスはもっと大事にしたかったな、、
『お、ユウ終わったみたいだな』
撮影を終えて、晴れ晴れとした顔のユウさんがこちらに向かって歩いてきた。