第4章 アイドルの顔
『アラタお疲れ様ー!さすがアイドル!』
その偽りの笑顔がさすがです。
『ありがとう!』
可愛らしい天使のような笑顔で言い、楽屋へと戻って行った。
その笑顔が怖いっての!
そして、背のスラッと高い人がこちらに歩いてくるのが見える。
髪型もきちんとセットされてて、さらにかっこよくなっていた。
ユウさんやっぱりかっこいいなぁ。
ユウさんがこちらに近づいてくるにつれて、さっきのことを思い出しまた顔が火照る。
考えちゃダメだ。
気晴らしにレンさんの方を向いた。
レンさんもかっこいいなぁー。照れ屋さんなところも可愛いし。
『よろしくお願いします!』
ユウさんがスタッフさん達に、丁寧に挨拶をしてる声が聞こえた。
ふとユウさんの方を向くと、楽屋でのユウさんはどこにもいなくてアイドルの顔のユウさんがそこにいた。
私がユウさんの顔をぼーっと見ていると、ユウさんがこちらに向かって歩いてきた。
『どうした??』
さっきのことなんて知らないという顔で、少し微笑みながら話しかけてくれる。
『あ、いや、かっこいいな、と思って、、。』
『ありがとう』
アイドルのユウさん、かっこいいなぁ。家にいる時よりも話してくれるし。
レンさんの撮影が終わり、ユウさんとバトンタッチをした。