第4章 アイドルの顔
ふと昨日のことを思い出す。
思い出した瞬間一気に顔が熱くなるのが分かった。
『ほらまた』
『やめてください!』
顔をユウさんの手から振りほどき、睨みつける。
『睨んでるつもりかもしれないけど、俺から見れば誘ってるようにしか見えないからね』
そういい、横にあったソファに押し倒されてしまった。
抜け出したくても、ユウさんの力が強くてどうにもできない。
か、顔近い、、、
『ほんとに慣れてないんだなお前』
その言葉にまた余計に顔が赤くなる。
『じゃあ、キスしたらどんなんなっちゃうんだろうね』
キスされる!???
そう思った時にはもう遅く、私の口はユウさんの口で塞がれていた。
『、、、っ、、んっ、、、、、、あ、、苦しっ、、。』
初めてのキス、、、。
そう思ってると、何故だか涙が溢れ出てきた。
『、、、、。お前まさか初めてじゃないよな、?』
『、、、は、初めて、で、す。』
ユウさんは若干驚いた顔をしていたが、またすぐにいつもの表情に戻り、私から離れた。