第3章 天使の裏の顔
恥ずかしがって、言えないでいると
ふと斜め前を見た時に、アラタさんと目があった。
アラタさんは、ニヤリと口角を上げ不気味な笑みを浮かべていた。
なになに、怖い!
私は咄嗟に目を逸らし、シュンさんの方を向く。
『ほらほら!言ってみて!』
『、、、シ、、シュン、、。』
『よくできました!!ってか顔真っ赤!!』
私、また顔真っ赤になってるの?!
『お前らあんまりれいなからかったらダメだからな?女子校にいたせいもあって、男に慣れてないんだから!』
『そうだったんですか!!』
そういい、アラタさんはまたニヤリと笑う。
その笑みなんなの!?
『へぇーー』
ふと隣を向くと、レンさんがこっちをみてニヤニヤ笑っていた。
『なんですか!?』
『いや、男慣れしてないんだと思ってさ!通りでさっき!』
『え!なになに!さっきどうしたの!?』
シュンは、レンさんの話を聞きたそうに体を前のめりにした。
『さっきさ、俺がただ名前呼んだだけなのに、顔真っ赤にしてんの。』
レンさんは私をからかうように、笑ながら話す。