第3章 天使の裏の顔
その時だった。
上の方から人が歩いてくる音がした。
その瞬間、アラタさんはパッと腕を離した。
『そこでなにしてんの。』
『あ、いや、、。』
言えるわけないよ。
『なんかれいなちゃんが泣いてたっぽかったから、慰めてたんだよ、ね??』
そういい、私の方に投げかけてくる。
『、、、あ、あの。いや、、。』
泣いてたってことはばれたくない。
『あっそ。アラタ、あんまやりすぎんなよ。』
そういい、私たちの横を通ってリビングに入って行った。
え、なんなの?
アラタさんは頬を膨らませ、ムッとした表情をしている。