第2章 出会い
私は音を立てないように気をつけて扉を開ける。
『失礼しまーす。』
寝てたらのために、少し小声で言う。
すると目の前に人の気配を感じた。
『誰が入っていいっていった?』
声の聞こえる方に目を向けると、眉間にシワを寄せたユウさんの姿があった。
『あ、ごめんなさい!!声をかけたんですが、返事がなかったので寝てるのかと、、、。』
『男の部屋に普通に入るなんて、無防備だなお前』
その瞬間体が壁に押し当てられる。
嘘でしょ!?
『こういうことされても文句ないよな?勝手に入ってきてるんだし。』
必死に抵抗しようとするが、ユウさんの威圧感でどうすることもできない。
『、、、、、、さい。』
『なに。』
『やめてください!!』
私は意を決して大声を出し、抵抗した。
その瞬間、私の前からユウさんが少し離れる。
でもその表情は、片方の口角を少し上げ笑っているように見えた。
『もう勝手に入るな。』
本当に最悪!!なにこの人。
私は泣きそうになりながら、部屋を出た。