第16章 本当の気持ち
『なに、してほしいの?』
そういい、いつものように意地の悪い顔をする。
あと数センチで触れてしまう距離で、口を動かされると息がかかってくすぐったくなる。
ダメ、、ユウさんの目に吸い込まれそう。
『そんな誘った目しても俺からはしないよ。したいなら自分からすれば?』
また口角上がってるな、、口元を見なくても分かる。
また自分からキス、、、
『目、、瞑ってください、、』
せめて、目瞑ってくれたら、、、出来る。
『、、、、無理。俺の目見ながらやれ』
『ちょ、ちょっと、、心の準備が、、』
『今まで何回もしてきてるだろ。んっ』
そういい、さっきより距離を縮める。
んーーーーーもういいや、しちゃえっ!!!
『んっ!!はい!したよ!!!』
『お前なぁ、そんなんキスって言わないから』
本当に一瞬触れただけのキスの後に、ユウさんの柔らかな唇が再び私に触れた。
『んんんっ!!』
唇が当たると同時に、またユウさんの舌が口の中に入ってきた。
くちゅくちゅと唾液の混じり合う音が部屋中に響く。
すると、ユウさんの手が私の服の中に、ゆっくり入ってくるのを感じた。