第16章 本当の気持ち
『!?!?!!?』
ユウさんの一言に、私は咄嗟に顔を上げる。
『な、なんでそれを、、』
『あんなん見てたら何となくわかるだろ。しかも相手がアラタだしな』
『う、、ごめんなさい。』
私は、反省の意を込めて謝った。
『まぁあの場面は仕方ないよな、、』
意外にもすんなり許してくれるんだ、、。
『って、許すわけないだろ。いっそお前の首に首輪でもつけとくか?』
そういい、ユウさんは私の手を半ば強引に引き、自分の部屋へと足を進めた。
ユウさんの部屋に入った途端、引いてた手を離し、私をベッドへ放った。
ベッドで仰向けの状態になった私の両腕を掴み、上からジーッとみおろしている。
『な、、なんですか?』
ユウさんのあまりの無表情さに、少し恐怖も感じる。
『お前、これからも今日みたいに男に隙をみせるのか?』
『え、、?そんなこと、、』
『俺以外のやつに触れさせるな』
そう一言いうと、ユウさんは顔をゆっくり近づけてきた。
そして、その唇は、触れるか触れないかのギリギリのところで止まる。
咄嗟に目をつぶってた私は、ゆっくり目を開けた。