第16章 本当の気持ち
『最後、アラタさんとれいなさんお願いしまーす!』
スタッフさんに声をかけられ、セットの方へと向かうと、なにやら可愛らしい鳴き声が聞こえてきた。
「 にゃあ〜 」
やばい、可愛すぎるっ!!!!!
そこには本物の子猫ちゃんが数匹、ぴょんぴょんと跳ねていた。
子猫ちゃんの鳴き声ってなんでこんなに可愛いんだろ〜!
あまりの可愛さに、早速一番近くにいた、白色の猫ちゃんを手に取る。
『可愛いぃいい』
私が、カメラの存在も忘れ猫ちゃんと戯れていると、 アラタも猫に引きを取らないほどの可愛さで、子猫ちゃんと戯れていた。
『いいねいいねぇー自然でいいよぉお!!』
カメラマンもノリに乗って、いろんな角度からパシャパシャと何回も撮る。
『よし、じゃあ2人とも猫耳つけて、カップルの猫カフェデートな感じでやってみよっか!』
ってか、デートなら猫耳つけなくていいじゃんね、、。
アラタは嫌な顔一つせず、素直に猫耳カチューシャをつける。
うわ、、破壊力、、。アラタ可愛すぎでしょ、、。
この後に私つけづらいじゃんーーー!!
『ほら、れいなちゃんも!!』
そういい、渋っていた私の猫耳カチューシャを取り、私の頭に乗せてきた。
『よし!これで一緒だね??』
と、にっこり曇りのない笑顔をみせる。
天使の時のアラタってば本当最強だなぁ、、。