第16章 本当の気持ち
はぁ、、、。私ってば心狭すぎるよね、、。
こんなんでへこたれるなんて彼女失格だよね?!?!
ユウさんがどんだけかっこよくて、どんだけ人気があるのかを痛感させられる。
強くならなきゃ。
楽屋でしばらく頭を冷やしてから、また撮影場所に戻ると、レンさんとアカナちゃんの赤組も終わって、シュンとキコりんももう終わろうとしていた。
『おい、お前どこ行ってたんだよー』
私を探してたであろうアラタが、私にだけ聞こえるくらいの声で言う。
ってか、そんな可愛い格好で、その口調似合わなすぎ、、!
アラタも猫仕様で、グレーのモフモフなニットを着ている。
しかも、、萌え袖、、、。最高、、!!!
『ってかまさかアラタも猫耳ある、、?』
『え、お前も???』
『私たちの設定なんで猫なんだろ』
『たぶん、俺が可愛すぎるから、、』
そういい、わざとらしく目を何回もパチパチと瞬きをする。
『はいはい、可愛いですねー』
『お前あとで覚えとけよ??』
アラタが本当はこんなに悪魔だってこと、スタッフさん達知ったらびっくりするだろうなぁ、、、。