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危険なルームシェア

第16章 本当の気持ち




緑組の撮影が終わり、次は青組の番がきた。

先ほどまで使われてたお花たちの半分を残し、その場所にグランドピアノが置かれていた。

あー、なるほどね、、。

ユウさんといえばピアノだもんなぁ〜。


そして撮影の準備が整い、ユウさんとアオコちゃんがセットの中に入る。

ユウさんはアイドル顔なりきり中で、クールだけども優しい笑顔でスタッフさんたちもみんな釘付けになっている。

あれはかっこいいわ、、、。

我ながらユウさんとお付き合いできているっていうのが、夢見たい。


なにげなく、自分の右頬をつねってみる。

うん、痛い。夢じゃない。

本当は今すぐにでもユウさんの側に行きたいくらいだけど、我慢しなきゃ、、、。



ユウさんは、白いグランドピアノの椅子に腰をかけ、ピアノを弾いてみせる。

綺麗な旋律が部屋中に響き渡る、、。

アオコちゃんもそんなユウさんをみて、うっとりしている様子だった。


『よーしじゃあ、アオコちゃん、ユウくんの隣座ってみよっか』


ノリに乗ったカメラマンが、急にそんなことを要求しだした。

アオコちゃんは戸惑いながらも、ユウさんの隣に腰をおろす。


そんなアオコちゃんを、彼女かのように優しい笑顔でリードするユウさん。

あんな顔で、私見られたことない、、、。

んんんんんーーーーーーー、複雑っ!!!!

仕事だって分かってるけどさ、やっぱ見てらんないや。



私は、目の前の光景をずっとみるのに耐えきれず、その場を離れ、楽屋に戻ることにした。


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