第16章 本当の気持ち
恥ずかしさのあまり、その場で数分間呆然としていた。
男の人とのルームシェアで、いつかはこうゆうことあるとは思ってたけど、まさかユウさんに見られるとは。
気まずい時に私ってばなんで鍵し忘れるのよぉおぉ。
さっきのは100%私が悪いよね、、。
頭の中がさっきのことで一杯すぎて、トリートメントをしたかどうかも曖昧な状態でお風呂場を出る。
ユウさんに謝りに行かなきゃ、、。
緊張で、せっかく流した汗がまた出てきそう。
急いで髪の毛を乾かし脱衣所を出ると、シュンとアラタがリビングでテレビを見ていた。
『ユウさんって部屋??』
『たぶんそうだと思うよ??』
シュンが答えるその横でアラタは、さっき私に言ったことなんて忘れたかのようにテレビだけを見つめている。
私は緊張からか、汗で滲んだ手のひらをぎゅっと握り、ユウさんの部屋へと向かう。
なに言えばいいんだろう、、。
昨日のこともあるし色々気まずすぎるよぉおぉお。
ユウさんの部屋の前で、ノックしようとした手が中々動かせずにいた。
私は、ゴクリと生唾を飲み、意を決してドアをノックする。