第16章 本当の気持ち
アラタとの勝負は案の定私の負けで、今はリビングでお風呂の順番待ちをしているところ。
はぁ、、かなり走ったから汗だく、、。
ってか結局コンビニ寄ってないし!!
そんなことを考えていると、脱衣所のドアが開く音がした。
『ふーーっ!サッパリしたぁあ』
濡れた髪の毛をタオルでかきながら、スッキリした顔で出てきたアラタ。
私はすぐさま脱衣所へと向かった。
アラタ足速いんだもん、追いつくのに必死に走ったから体ベッタベタだよー。
私が、汗で滲んだTシャツを脱ぎ、ズボンを脱いだと同時に、目の前の脱衣所のドアがゆっくり開くのが見えた。
えーーーーーーっと、、、、。
なんだろう今のは、全てがスローモーションに見えたぞ?
『あ』
私はドアを開けた人とバッチリ目が合ってしまった。
『すまん』
その人はそう一言残し、ゆっくりとドアを閉めた。
えーっと、、待って、、、。
状況把握するのに私の脳が追いつけてないぞ??
私は目の前にある、洗面所の鏡を見る。
そこにはピンク色のブラジャーとショーツ姿の私。
、、、、、、、、ユウさんに見られた?!
時間差で状況把握した私は、一気にゆでダコのように顔が赤くなるのがわかった。
穴があったら入りたいぃいぃいいい。