第15章 夏らしいコト
窓から差し込む太陽の光で目が醒める。
はぁ、なんか全然寝付けなかったなぁ。
時計を見ると、まだ朝の5時だった。
この私がこんな早起きするなんて、、、。
外は雲ひとつない快晴の天気。
こんなに気持ちのいい天気なのに、私の心は曇り空。
昨日のユウさんの言葉が頭から離れない。
ふと窓から外を見てみると、海辺を誰かが走っている。
よく見なくてもわかる、あれはユウさんだ。
ユウさんはどんな気持ちで私にあんなことを言ったんだろう。
こんな朝早くから、トレーニングだなんてすごいな。
昨日のことなんてユウさんからしたら、小さいことなのかな。
うぅ、、気まずいよぉぉぉおお、、。
重たい足取りで、部屋を出ると、リビングにはカケルさんの姿があった。
『カケルさんおはようございます!』
『あ、れいなおはよう!そういえばさ、ユウの様子がおかしいんだけど何か知らない??』
『え、ユウさん??』
『そうなんだよ、ユウって何か反省したり悩み事あると、朝早くから走りに行く癖があってね、、。今も海辺で走ってるみたいだから少し気になって』
『、、実は、、、、』
私はカケルさんに昨日のことを話した。
『なるほどねー、そうゆうことかぁ、、。ユウもたぶん自分の言ったことを反省してるんだと思う。じゃなきゃ、こんな朝から走らないもん!』
そういい、いつものクシャッと目のなくなる笑顔をする。
『だから、許してあげてくれないかな?ユウも悪気があっていっ、、、てたのかもしれないけど、たぶん喧嘩したかったわけではないと思うから!』
カケルさんの言葉に思わず、笑いがこみ上げる。
ユウさんもなんだかんだ、気にしてくれてるのかな、、。
それにしてもユウさんにそんな癖があったなんて。
案外わかりやすい人なんだね(笑)