第2章 出会い
カケルさんの後をついていき、さっき降りてきた階段を上る。
『1番手前のここがアラタの部屋で、その向かいがリョウさんの部屋!』
カケルさんは部屋に指を指しながら言う。
『リョウさんの隣の部屋がシュンの部屋で、向かいの部屋がレンの部屋!んで、レンの部屋の隣が、れいなちゃんの部屋ね!!』
私の隣があの素っ気ないレンさんか。
『で、れいなちゃんの向かいが、ユウの部屋!まだ寝てるのかなあいつ!』
カケルさんは、やれやれと眉毛をハの字にして言った。
『あ、ちなみに俺の部屋は1番奥の部屋ね!困ったことあったらいつでも言って!』
『はい!ありがとうございます!!』
『とりあえず家の中はこんな感じかな!まだ部屋はあるけど、使う時にまた説明するね!』
『わかりました!!』
『じゃあ、アラタも待ってるだろうからキッチンに行ってあげて?』
『はい!ありがとうございました!』
カケルさんは優しく微笑み、手を振って自分の部屋に入って行った。