第15章 夏らしいコト
『よし、そろそろ戻ろっか、風邪ひいちゃうよ?』
そういいシュンは、私の腕を掴み立ち上がらせた。
私の前を歩いていたシュンが、また口を開いた。
『てかさ、さっきアラタと部屋にいたじゃん、、』
『うん、いたけど?』
『なんもされてない??』
『へ?!?』
思わぬ質問に、声が裏返ってしまった。
私の声に、シュンは後ろを振り向き、また口を尖らせ物申したそうにしている。
『アラタのやつ結構積極的なんだよなぁー、もしなにかされたらいつでも言ってよ?』
『う、うん、わかった』
シュンがアラタに何かを言っても、たぶんアラタは言うこと聞かないと思うけど、、、。
『俺だってれいなと一緒にいたいのに!、、、だからこうやって、たまには俺のこともかまってね?』
そういい、私の手をそっと引き、また歩き出す。
なんなんだこの可愛い生き物はぁぁぁ、、、。
なんか本当シュンって、ワンちゃんみたいだよね。
おて!おかわり!って言ったらやってくれそう(笑)
『れいなどうした?なにニヤケてんの?』
『あ、ごめんごめん、なんでもないよ?』
あっぶない、、(笑)
つい思ったことが顔に出てた、、。