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危険なルームシェア

第15章 夏らしいコト




『シュン?』

『ごめん、、なんか急に抱きしめたくなっちゃって!』

私から離れたシュンの顔は、いつもの笑顔に戻っていた。


シュンっていつも笑顔で、悩み事なんて一つもなさそうに見えるけど、たぶんこーゆー人が一番悩み抱えてたりするんだよね。


『シュン、無理しなくていいからね?』

『え?なにを??』

『この前のリビングで一緒にテレビ見た時も、シュンがなんかいつもと違くて、どうしたんだろうって思ってたの。シュンはいつも笑ってて、周りを和ませてくれる存在だと思ってる。だからこそ悩み事とか人に言わないようにしてるんじゃないかって。』


『はぁ、、、、。れいなすごいね。お見通しじゃん!!俺さ、ほんとはすっごい臆病だし奥手だし、周りの様子伺って、その場の雰囲気ばっかり考えて行動しちゃうんだよ。やっぱりアイドルやってる分、ファンのためにソレイユでのシュンはこうでなきゃってのがあって、その疲れが溜まって爆発しそうになることもあるんだ。

でも、そんな時に、れいなの顔を見ると、これまでの疲れが一気に吹っ飛んでどうでもよくなる。いやー、俺、れいなに会えて本当よかった!!』


そういい、曇り空が晴れたかのような清々しい顔で、私にまた抱きつく。

『ちょ、シュン苦しってばぁぁ』

なんて、照れ隠しでいうけど、そうゆう存在でいれる自分がすごく嬉しい。
誰かのためになっているってのは、こんなにも嬉しいことなんだね。

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