第15章 夏らしいコト
ユウさんに手招きされたアラタは、行きたくなさそうに一瞬、眉間にしわを寄せた。
そして、重い足取りでユウさんの方へと向かった。
どうしたんだろ??
浜辺からユウさん達の姿を見ていると、ユウさんが何かをアラタに告げていた。
アラタは少し目を見開き驚いた様子だった。
なーに話してるんだろ、、。
ユウさんと話し終えたアラタは、さっきよりムスッとした顔でこっちへ戻ってきた。
『何話してたの??』
『お前のパーカー脱がそうとするなってよ!!、、、んで、いつキスマークつけられたの?』
『キ、キスマーク?!?!』
『ユウが、あいつ今キスマークだらけだから、パーカーで隠してるんだって言ってたけど』
思いもよらない事に、半分呆れながらユウさんの方を見ると、さっきまでつけていなかったサングラスを付けて、こっちを向いていた。
距離が遠いのと、サングラスのせいで表情がわからない、、。
でも絶対にやけて悪い顔してるんだろうなぁ、、。
いくらパーカー脱がされたくないからって、その嘘はダメでしょ!!!!