第15章 夏らしいコト
レンさんに連れられ、シュン達のいる浜辺の方へと向かった。
2人に近づくとレンさんは、すぐさま水鉄砲を構えて、2人めがけて発射している。
『ちょっ!うわ!!』
2人が慌ててるのを見て、またニヤリと口角を上げる。
本当レンさんったら(笑)
意外とこーゆー無邪気な一面もあるんだな。
楽しそうな3人を見ながら、ちゃぷちゃぷと砂浜に上がってきた波に足をつけていると、アラタが私の方へと向かってきた。
『ねぇ、これ脱がないの?』
『あ、うん、日焼けしちゃうし!』
日焼けはもちろんしたくはないけど、ユウさんにさっき脱ぐなって言われたからね、、。
『せっかくなんだから脱げって』
そういい、私の着ているパーカーのチャックに手をかけた。
『え、ちょっ!!!』
私がアラタの急な行動に、戸惑っていると
『アーラーター!!!!』
ユウさん達のいるパラソルの方から、カケルさんのアラタを呼ぶ大きな声が聞こえてきた。
『なーーーにーー!!!』
アラタも大声で返事をする。
『ユウが呼んでるよーー!!!』
そういうカケルさんの横を見ると、ユウさんがいつもと変わらない表情で、アラタを手招きしている。
なんか怖い(笑)