第15章 夏らしいコト
今日外の気温何度なんだろ、、。
日陰にいるはずなのにめちゃくちゃ暑い!脱ぎたい!!!
なにか冷たいものでもあればいいんだけど。
『カケルさん、この近くに海の家的なのってありますか?』
『あー、確か少しあっちのほうに行ったらあるはず!』
そういい、貸切の範囲より奥の、一般の人がたくさんいる方へ指をさした。
今日暑いから、結構人たくさんいるなぁ。
少し遠いけど、行ってくるかぁ〜。
『私ちょっと何か買ってきます!』
『れいなちゃん1人だと危ないから俺も行くよ!』
『あ、いや、あんな人混みの中にソレイユが行ったら、とんでもない騒ぎになるので、待っててください!』
変装なんていっさいしてないんだから、こんなアイドルがいたら騒ぎになるのは目に見えてるよ。
カケルさんは、確かに、、とまたそこに座り直した。
『気をつけてね!』
『はーいっ!!』
私はまだデビューしたてだし、バレることはない!と思う。
でも逆にバレたら嬉しいかも(笑)
私は、照りつける太陽に背を向けながら、小走りで売店へと向かった。
日焼け止め塗ったくってきて良かったぁ。
売店が段々近づくにつれて、家族連れやカップルの楽しそうな話し声が聞こえてきた。
やっと着いたーと、安堵していると、誰かに肩をポンポンと叩かれた。