第15章 夏らしいコト
『れいなちゃん海入らないの?』
部屋に荷物を置き、戻ってきたカケルさんは、水着のまま私の横に座った。
『もう少ししたら入りにいきます!』
なんか目のやり場に困るぅぅう。
低めのボイスが後ろから聞こえたので、ふと振り返ると、ユウさんとレンさんがお話をしながらこちらに向かっていた。
もちろん水着で、、、。腹筋、、、。
みんな鍛えてるから余分な脂肪がなくて、いい具合にマッチョなんだよね。
今だけ自分の立場が少し嬉しく感じる。
『れいな海いかないのか?』
レンさんもまたカケルさんと同じことを聞く。
『本当にあいつらガキだな』
ユウさんは自然に頬が緩むような優しい顔で、二人を見ながら言う。
その優しい顔が好き。
最近は、初めて会った時より表情が柔らかくなったような気がする。
お兄ちゃんがいい奴だって言ってた意味がすごく分かる。
ユウさんはSっけあって、気難しい所もあるけど、根はすごく優しくて頼りになるんだよね。
口には出さないけど、メンバー想いなんだってことが表情をみて分かるよ。