第14章 ダブルデート?!
観覧車から降りると、先に降りていたクルミたちの方へと向かう。
でも、なんだか2人の様子がおかしい、、。
やけによそよそしいというか、さっきまでの雰囲気とは全く違う空気が漂っている。
観覧車の中でなにがあったんだろう。
カケルさんもそれを感じたのか、2人でアイコンタクトをする。
すると、、
『ねぇねぇ!ママぁ!あの人達変だよー!!大人なのにウサギさんのお面してる!』
『こら!見るんじゃないっ!』
母親に連れていかれた女の子が指をさしていた方向には、ウサギや熊のお面を被った4人組が立っていた。
私がその人達の方を凝視していると、4人組が段々とこっちに向かって歩いてきた。
え、、なに、、。
カケルさんもその存在に気づいたのか、4人組の方へと自ら向かっていく。
ってかカケルさん思いっきり顔出ちゃってるけど、、。
そして、カケルさんは4人組となにやら話しを始めた。
離れているのでなにを話しているかまでは分からないけど、初めて会う人ではないようだった。
すると、そのうちのクマのお面をしている人が私に向かって大きく手を振ってきた。
私は戸惑いながらも、顔の前で小さく振り返す。