第14章 ダブルデート?!
『よし、これで大丈夫』
『あ、あの、、』
『もう怖くないよ?』
そういい、いつもの笑顔で優しく私の頭を撫ぜる。
安心するなぁ、、。
さっきまでの恐怖心が段々と薄らいでいく。
そういえば前もこんなことあったよね。
楽屋でうなされていた時に、カケルさんは優しい笑顔でずっと私の頭を撫ぜてくれた。
『なんか、、恥ずかしいです、、』
私は照れ隠しで顔を下に向ける。
すると、
『、、、好きだよ』
静かな空間の中で聞こえてきたその四文字に、私は顔をあげることが出来なかった。
『なんてね、、』
その言葉を聞き、なんとなくチラッと見上げると、どこか遠くを見つめるカケルさんの姿があった。
『今の気にしないでね!』
そういい、また優しい笑顔に戻る。
気にしないでねって、、、そんなの、、。
まだ頭にさっきの言葉が残ってる。
恥ずかしすぎてなにも言えなかった。
カケルさんどう思ったかな、、、、。
『ソウタ達どーなったかな?』
さっきのを無かった事にしているような、そんな気がした。
『上手くいってるといいですね!』
私も何事もなかったかのように返事をする。
意識しすぎちゃうと普通に接することができなくなりそう。
いつも通り、、いつも通り、、。
でも心はすごくモヤモヤする。
さっきのはなんだったんだろう、、。