第14章 ダブルデート？！

私たちはお化け屋敷のあと、色々な乗り物に乗った。

ジェットコースターに、空中ブランコ、ゴーカートなんかにも乗り、そろそろ帰る時間になっていた。


『最後にあれ乗らない？』

カケルさんはそういい、斜め上の方を指差した。

その指の先には、、

『観覧車、、？』

『そう！やっぱり遊園地の締めはあれでしょ！』


観覧車、、、。

私の一番苦手な乗り物、、。

高所恐怖症の私にはかなり勇気のいる乗り物だ。

ジェットコースターも高いけど、ただ箱の中に入ってゆーっくり上に上がって行くあの感じがどうしても無理。

しかも揺れるし！！！！

落ちたらどうしよう、とかそればっかり考えちゃうんだよね。


『この時間夕日も見れるし最高じゃん！！行こっ！』

そういい、ソウタくんは無邪気な子供のようにクルミの手を引き、観覧車の方へ歩き出した。


『じゃ、俺たちも行こっか！』

『は、はい！』

うぅう、、足が重い、、。


観覧車の係員の人に誘導され、私とカケルさんはピンク色の観覧車に乗り込み、向かい合わせに座る。

一つ前にはクルミ達が乗っている。


『ソウタのやつあそこで言うのかな？』

『そ、そ、そうじゃないですかね？』


少しずつ地面が遠くなるのを見て、体が完璧に固まってしまった。

どーしよー、、怖い。


『もしかしてれいなちゃん高いところダメだった？』

私の様子を伺うように心配そうな顔で言う。

『は、、い、、。外見れないです、、すみません、、』

下は見ないようにはしてるけど、目を開けていると空が近くなるのがわかる。

『ごめんね？知らなくて乗らせちゃって！』

『、、いえ！私もこれを機に克服しないと、、』


すると、、


『ごめん、ちょっと動くね』

そういい、カケルさんはゆっくり立ち上がり私の横に座った。