第14章 ダブルデート?!
外に出ると、なにやら仲の良さそうな会話が聞こえてきた。
『ほんっっとに、ソウタビビリだなぁーー!(笑)』
『クルミだってめっちゃ驚いてたじゃん!!』
『いや、あれはーソウタの声にびっくりしただけだもーん!』
『俺がビビリだってこと知ってんだろー』
楽しそうにお互い笑顔で話している姿は、とても仲微笑ましかった。
『あの2人お似合いだね』
仲の良さそうな2人をみてカケルさんが呟く。
『本当にお似合いですね!』
私も自然に頬が緩むような笑顔になる。
『クルミ、ソウタくんおまたせー!!』
私たちはあたかも今出てきた風を装って、2人の元へ行く。
『れいな大丈夫だった?』
心配そうに言ってるが、クルミの顔はそれと矛盾していた。
『なんでにやけてんの!!』
私は、ぷくっと頬を膨らます。
『ごめんごめん(笑)つい、ね!ビビリな人見てると面白くて!』
『ほんとにもーーーー!』
『ソウタは大丈夫だった?』
カケルさんがソウタくんに歩み寄り、肩に腕をまわした。
『俺はー、まあね!』
『超びびってたくせに(笑)』
口を挟むかのようにクルミが意地悪そうな顔をして言う。