第14章 ダブルデート?!
『なんかカケルいいことあった?』
夕食のハンバーグを口にしながらシュンが言った。
『な、なんで?!』
『確かにさっきから少しニヤけてますよね!』
隣のアラタも、カケルさんの顔を覗き込むように見ている。
『別に何にもないよー?』
と言ってるその顔は、目がなくなるくらいの満面の笑みで、全く説得力がなかった。
カケルさん、、嘘つけない人だからね、、。
『れいななんか知らない??』
シュンが、気に食わなさそうに口を尖らせながら聞いてきた。
『私はなにも、、』
下手に話すと色々厄介だから黙っておいた方がいいよね。
シュンなら俺も行く!!とか、内緒で付いてきそうだもんね。
今回はあくまで、ソウタくんとクルミのための遊びであって、私たちはただの付属にすぎないのです!!!
だからソウタくんのためにも、色々と作戦を練らないと、、。
って言っても、カケルさんはそんなのお構いなく楽しみそうだけど、、!!
でもさ、ソウタくん達を2人っきりにするってことは、私達も2人っきりになるってことだよね。
やばい、、、緊張してきた!!