第14章 ダブルデート?!
『あの、俺、、クルミの事が好きで』
『えっ?!』
私のあまりの驚きぶりに、ソウタくんはシーッと口に人差し指を当てた。
『お願いがあるんだけど、今度兄貴も連れて4人で遊びたいなーって思ってるんだよね。だから、兄貴に行けるか聞いてほしいんだ!』
『私が聞くの?』
『れいなさんが聞いた方が、確実に来てくれるからね、、。これ、俺のIDです。兄貴に聞いたら連絡してー!』
と、無造作にちぎられた紙切れをテーブルに置き、厨房へと戻って行った。
ソウタくんが戻ったのとほぼ同時にクルミが帰ってきた。
『飲み物のほかにもなんか頼んだの?』
『いや?なんで?』
『飲み物だけなのに、結構部屋にいたんだなーって!私も聞きたいことあるのにぃ、何話してたの?』
『あぁ、カケルさんの事だよ!ソウタくん、カケルさんの弟だったんだねー!』
『らしいね!カケルさんとは大違いだけど!顔似てるのに、性格がなんであぁも違うのか』
危ない危ない、、、。
下手にソウタくんのこと話せないなぁ。
それにしても、ソウタくんちょっとかわいそうだな、、。
確かに、カケルさんの方が紳士感満載だけどさ。